net exhibition 2015   お宝自慢   秘 蔵  岸  昭 

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刀匠正宗 二十四代孫「綱廣」作の包丁です。
 
正応のころ(約700年前)時の執権北条氏に招かれて各地より鎌倉に刀工が集まり、鎌倉鍛冶の基礎が築かれました。
相州伝の祖、「五郎入道正宗」は、京・粟田口の刀工行光の子に生まれ、従来の作風に改善を加え、相州独特の作風を
生み出しました。
正宗後五代を経て正廣の時、小田原北条氏に仕え、二代氏綱より綱の一字を賜り「綱廣」と名乗り、以来徳川家の
御用鍛冶として栄え、昭和に入ってからは、刀剣製造はもとより、刀の切れ味を活かした刃物および鉄工芸品を制作
しています。
この包丁は刀鍛冶が制作したもののあかしで、刃紋が見事に表れています。この包丁は、私が持っていると、銃刀法違反になりますので、現在行きつけの割烹料理屋の大将に預けてあります。大将曰く、「刃紋の浮き出た包丁など見たこともありません」とのこと。
                                               <岸 昭>
 
                                                   



 

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