net exhibition 2015   動画   オリジナル曲  木下 純
 
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オリジナル音楽動画   

  
 「Peace of Mind」
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  「Goodbye Last Christmas」
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みなさんは広島市というと瀬戸内海に面した海の町というイメージをお持ちではないでしょうか?

確かにそうなのですが、地図で見ていただくとおわかりになると思いますが広島県は殆どが山で、平野部はとても少ないところなのです。

そして、中心である広島市の殆どは実は人為的に埋め立てられて形成された人工の三角州(デルタ地帯)なのです。

その埋め立ての歴史は江戸時代に遡ります。

近世の初め、諸大名は領国経営のため新田開発に積極的に取り組んできましたが、広島藩でも17世紀後半から18世紀初めにかけて、干潟を干拓する大規模な新開事業を推進していました。 

海側への陸地の拡張は明治・大正時代にも積極的に進められてきましたが、たとえば、市の中心部平和大通りにある白神社の本殿下の花崗岩岩体は広島城築城当時の海岸線近くにあった岩礁ということです。

水辺都市広島は三角州にできた「デルタの町」とも言われますが、海の上にできた都市ともいえます。

そんな歴史を持つ広島市内には6本の川が流れています。

川と言っても、元は殆どが海だったところなのでその流れはとても緩やかです。

川の流れは潮の満ち干きに左右されていて、引き潮のときは普通の川のように上から下に流れますが、満ち潮のときは流れが逆に遡ってゆきます。この6本の川があるおかげでこの町はとても穏やかで優しい町なのではないかと僕は思っています。

 2006年、広島市が主催する文化事業で、このデルタの町をイメージした「川の歌」の募集が行われました。

今回、ネット展に出展させていただきますオリジナル曲「Peace of Mind」はそのときに作詞作曲した応募作品で、奨励賞をいただいたものです。

当時の広島郵便貯金ホール(現、上野学園ホール)で行われた公開審査会では、ギターの弾き語りで歌う予定でしたが、数週間前に突然腱鞘炎になってギターを弾くことができず、急遽自分でアレンジ、PCで打ち込み音源を制作してそれをバックに歌いました。今回は当時の音源を使って歌いなおしました。

尚、写真は全部自分で撮った広島の街の風景ですが、歌の内容に沿うようなシャッターチャンスを狙うのがとても難しくて1年前からごく最近まで撮り続けていたものです。
歌と写真で穏やかで優しい広島の町を少しでも感じていただけたらと思います。

木下 純


 

 
 今年のネット展が公開される11月中旬といえば、早いところではもうクリスマスのイルミネーションが夜の街をきれいに飾っているころではないでしょうか。

広島市は毎年「ひろしまドリミネーション」といって平和大通りがライトアップされます。
この作品動画オリジナル曲「Goodbye Last Christmas」は
「ひろしまドリミネーション2013」の時の模様を写真に収めました。

楽曲の元を作ったのはもうかれこれ18年ほど前で、まだヤマハ在職中のことでした。 実は当時はクリスマスの歌ではなくて夏、しかも雨の多い6月頃の季節感を歌った作品でした。

それが、今から13年ほど前にとあるきっかけがありましてクリスマスソングを作ってみたいと思ったのです。 そのとき、このメロディーがクリスマスをイメージさせてくれまして、詞を全面的に書き直して、クリスマスにふさわしいラブソングにしたものです。

PCで音楽を作ることもこのころ始めまして、自分のDTM作品としては初期の頃のものです。 音源は当時のものですので声は今よりは若いようです(笑) 「ひろしまドリミネーション」とともに作品をお楽しみいただけたらと思います。

木下 純